生活保護の審査請求をしよう

生活保護の質問に答えます。役所の決定に疑問があったら、生活保護の審査請求をしましょう。

<はじめに>

 私は生活保護の元ケースワーカーで,ケースワーカー歴は約10年です。

 ケースワーカーをしていたときに思ったことは,ケースワーカーの中には,経験・知識・勉強不足の人がかなり多いということです。

 生活保護法は,他法他施策優先のため,生活保護制度の知識だけでなく,年金や健康保険,雇用保険児童扶養手当等の他法他施策の知識も必要になりますが,ケースワーカーは,通常では3~4年で異動しますし,ケースワーカーの希望者が少ないため,社会人経験のない大学新卒者がケースワーカーになることが多いことから,残念ながら,経験・知識・勉強不足のケースワーカーが多く,運用や解釈に間違いが生ずることが度々あります。

 そこで,ケースワーカー生活保護受給者の方が,日頃,疑問に思うことをメールで質問していただければ,私が分かる範囲でお答えしたいと思いますので,何でも結構ですので,ご質問をお願いします。

 また,ケースワーカーの事務処理には間違いが多いので,ケースワーカーに質問しても,その回答に疑問があるときは,都道府県知事に審査請求を行うことをお勧めします。

 審査請求は,都道府県の生活保護担当課に方法などを聞いて,自分で行うこともできますが,自分で行うのが難しいときは,法テラスに相談し,弁護士に依頼したらよいと思います(ほとんど無料)。 審査請求は,裁判と異なり,費用はほとんどかかりません。

 なお,ケースワーカーは,厚生労働省が作成する「生活保護手帳」や「生活保護手帳・別冊問答集」等に基づき,生活保護業務を行っていますが,各市町村により少し運用や取扱いが異なる場合がありますので,私の回答(できるだけ根拠規定等を記載します。)を参考に,各市町村の担当ケースワーカーに確認していただきますようお願いします。